2023年、西尾維新
戯言シリーズ17年ぶりの続編。首を洗って待っていた。
玖渚直の「伯父」と玖渚友の「母」表記にそわそわする。そして玖渚焉は何者。
一日目
一行目からPVの「私は玖渚盾。誇らしき盾」だ!
「これ、マジで言ってんだけど」が思ったより変なところで登場して笑った。
実家も澄百合学園も京都なんだね。
15歳女子高生が撥ねられちゃったが。哀川潤が人を轢くたびにノイズくんを思い出す。再起不能。
盾ちゃん、落ち着いて喋ってるようだけど、画づらはかなりグロくない?
その89「横断歩道は縦断しろ」がひねくれ精神に溢れてて好きだなぁ。
哀川潤が最悪すぎる。轢き連れ去りは轢き逃げより質が悪い。
盾ちゃんと交流のある「パパやママの友達」って誰だろう。全員死んでても驚かないくらいだが。
潤おばさん、もう50歳近いのか。予想以上だった。昔の時点で30歳超えてたっけ。
いーちゃんの実家はどんな様子か1ミリも想像できないな。
玖渚城=姫路城?
「親友の零崎くんを紹介していないのかよ?」とは潤さんのセリフだったのか。てっきり人識がちょっかいかけに来るのかと思ったぜ。
メイドコスプレしたママか~。まあ本人は楽しそう。
「誇らしき盾です」まで名乗りに含まれてるのはギャグ(笑)
盾ちゃんの口が突然ペラペラ回り始めたのを見てにやにやしてしまった。調子いいこと言う系ガールだったか。
シッターさんは崩子ちゃんでOK?
その49「『あ』から始まる言葉を大切に。…」みたいな戯言も好き。
いーちゃんと玖渚友も40手前か?どんな振る舞いをするのか想像もつかないな。
40歳は「いい大人」と窘められる年代ですらないよ。
友は「普通の大人」。普通のお母さんを想像すればいいのだろうか。
それでもちょっと若々しく想像してしまう。
えー、電子マネーの設定すらよくわからないような普通性か。
天守閣の最上階、それも一段高い御簾の向こうに座るおじいちゃんなんて和服に扇子のイメージしか湧かない。
人象衛星は、西東天がしたあれこれよりよっぽど観測者らしく世界をひっくり返すのに使えるんじゃないか。
ママが普通になったことを思うと、「機械に触るな」という絶対法則の立ち位置も少し解釈し直さないといけないかもな。
自分がいた悪い世界に関わらせないため。なるほど普通だ。
扉絵がまさかの二連続玖渚遠。友は四十を越えている。
二日目
首なし死体。被害者が双子となると、入れ替わりを疑わざるを得ない。
第二の被害者フラグ発言は草。
戯言遣いなら本当に“いい経験”にしてしまいかねない。そのくらいの最悪さを娘にも知られている。
友に双子の弟なんていたの。
死んでから近ちゃんの扉絵。
盾ちゃんも十分ひねくれてるな〜。
40のママがパパと制服コスプレデートはさすがに……
マジで入れ替わりなのか!いや間違ってるんかい。
従姉妹同士の交流が続く。
その87「友達は大切にしろ。…」やその50「一生考え続けなさい。…」は普通に金言だ。
二条城の差し金?
戯言その27「気付いた真相に、気付かれるな」も良い戒めだと思う。
天才の振りをする遠ちゃんが可愛いな。
現状の怪しさで言えば、欠片も人間性を明かしていない絆おばあちゃんが一番。
と思っていたらちゃんと言及された。ついでに玖渚焉の線も潰された。
そういえばナースさんとイチャイチャしてたなパパは。
「立てば嘘つき座れば詐欺師、歩く姿は詭道主義」!!
盾ちゃんが戯言を遣い始めた!
何もしてないのに状況を最悪にするたあ、戯言遣いの娘だぜ。
盾ちゃんはよくこれで死なないな。
おばあちゃん、普通に喋ったんかい。 犯行動機はうまく煙に巻かれた感じがあるなー。
是非また、戯言シリーズっぽいタイトルを思いついてほしい。
自動運転のパラドックス
自動運転のパラドックスの話は初めて聞いたが、なるほどである。
歩行者が最優先という今の交通ルールを車載システムに遵守させるのであれば歩行者は自由気ままに道路を歩けるし、歩行者よりも運転を優先するように選択させることがあれば事故の責任はメーカーが負うことになる。
現実的にはメーカー側が「それはあんまりだ」とかなんとか言って、横断歩道を守らない歩行者が悪い(そんな人が轢かれるのはある程度仕方ない)という風潮になってしまいそう。
後段でパラドックスが否定された。
「絶対安全」な交通状況は実現しえないから、無法地帯にもならないという。
本当だろうか。絶対に事故が起きないような理想的な状況にはならないだろうが、それでも「自動運転だから大丈夫」と考える人が何割かはいそうな気がする。歩行者を検知して停止する機能が周知されればなおさら。
なんせ人間が運転する現在ですら、横断歩道や信号を守らず無理に道路を渡ろうとする人は見かけるのだから。
まあでも、結局は実際の事故頻度から各々が判断して、今と大して変わらない状況に落ち着くのかな。
おまけ
戯言シリーズを読んだのが十年前とかなので、結構忘れていた。 友が黒髪になったことすら忘れてた。最終巻の裏表紙に載ってたね。
戯言しおりは「シリーズ最長級」のやつでした。大事な場面で登場してテンション上がった。
今続編が読めるだけでも最高という思いだったが、読み終えてみると次回作を期待せずにはいられない。
全体としては登場人物の自己紹介のような趣もあったし、これから展開していくのを見てみたい。
シリーズキャラは哀川潤・玖渚直以外名前が挙がったくらいだし、竹先生が描く現在の彼ら彼女らももっと見たいな。
ただ、ほぼ全員が4,50代になることを考えると、盾ちゃんと絡むのは厳しそうなんだけど。
ベビーシッターちゃんなんかはちょうどいい年齢じゃないかしら。
2〜3年に1冊くらいのペースで出てくれたらなー。物語シリーズとともに。
……と思いましたが、あの人今週刊少年ジャンプで漫画連載してるんだった。無理だ。 というか、連載の準備と並行して20周年に5冊も出す方がおかしい。