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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

ことのはアムリラート

2017年発売
エスペラントモチーフの異世界言語を学べるADVゲーム。

1周目(前半)

異世界文字いいな!本当にキャラが何言ってるか分からない。 エスペラントって全然英語に似てないんですね。
あっ、へえ〜、日本語もちょっとだけ通じるんだ。 じゃあ完全な異世界ではないな。どちらかと言うと外国に来た感覚に近いのかな。

英語に似た単語もなくはない。既出の単語に和訳が付くようになった。助かる。
アルファベットも出てきた。QWXYが無くて、記号付き文字が6つある。 文字を少し勉強しただけなのに、街中の風景への抵抗感が薄れたのは不思議。お勉強大事ね。

突然の日本語登場こわっ。明らかに別の訪問者の存在を感じられる。

「分詞名詞」という概念があるのか。複数形もある。 ローマ字まで用意されていてかなり手厚い。とはいえ一気に覚えるのは無理です。
テスト来ちゃった。 「もしかして頑張って覚えなくても勝手に翻訳されるのかな?」と思っていたけど、ちゃんと覚えたほうがよさそうですね。

単語くらいなら何とかなったけど、文になると途端に意味不明で異世界を感じる。 和訳なら勘でもいけそうだったけど、ユリアーモ訳は勘じゃ無理。
不定詞というか個別の動詞を覚えるのが難しいな。文法規則は単純だけど、1つ1つの単語を覚える労力は普通の言語学習とさほど変わらない。接頭辞と接尾辞が鬼! このゲーム、文法用語に馴染み薄い中学生とかだとさらに難易度高そう。

1周目(後半)

現実世界でユリアーモの話をしている夢は不気味。 テーマ性も見えてきた。言葉が通じない恐怖だったり孤独感だったり。 海外生活を始めるとこんな風に感じるんだろうか。
地名が現実と対応していて、パラレルワールドみが増してきた。

語根が共通で語尾を変えれば品詞が変わるのはだいぶ初心者フレンドリー。 相関詞は数が多くて大変そうだけど、規則的ならば学びがいがある。

まさか「ユリアーモ」の由来がダジャレだとは。これで「百合」にもかかってるんだとしたら上手すぎるな。
特区から出れば日本語通じるんかい!!先に言ってよ。ああ、完全に同じ日本語ではないのか。 レイさんですら、同じ日本から来たわけじゃない。そういえば慣用句は通じませんでしたね。
日本に似た世界がいくつもあるとすると、この世界にだけ訪問者が来ると考えるのは不自然に思える。 相互に訪問者が行き交ってたりして。

「おさゥあり勉強」は面白い。

作文の勉強が難しすぎる……!ほぼ当てずっぽうになってしまった。
名前の話は興味深かった。文法によって名前の形もいくらか制約を受けると。 長音に馴染みがあるかどうかも分かれる。「ゆーず」はまさか伏線だった?!

「高嶺の花に落ちてきてほしい。そうすれば自分に罪も咎もない」というズルい気持ちは理解できるよ。
そしてここまでイチャイチャするとは思ってなかった!
なんと。元の世界への門を実際に目にすることなく終わった。 決断を迫る選択肢が出たらどうしようと心配していたのだけれど。凜がそうならないよう家に閉じこもったのはまさかの展開だった。

2周目~

とりあえず和訳を入れてもう1周してみよう。
基本的な文法などを押さえた後だからこそ、完全和訳とルビ付き原文が適度に勉強になって分かりやすい。 分かる部分があるから、分からない部分を推測できる。

ルカが独語"Guten Apetit"を喋ってるのはドイツ出身ということ?

2周目はまだ選んでない選択肢を選んでいたら、凛が実際に門を見に行くことに。 結末が変わった……!離別エンド。 別れの言葉の意味を二度と調べることができない、か〜〜〜。 思い出して感傷に浸ることも難しくて、どんどん記憶が薄れていくんだろうな。

一番分かれ目らしきkisoの選択肢をやり直す。 今度は中間のやつを選ぶ。 すると、新たに選択肢が出てきたが、これは2つのエンドのどちらを選ぶかっぽいな。
……と思ってたら、未読が出てきた! ルカも凜の世界に来れた。 一人ぼっちになったレイさんのことを思わずにはいられなかったが、レイさんにもちゃんと相談していたなら何も言うまい。

おまけ

エスペラント表示も確認してみましたが、文字はアルファベットそのままなんですね。 ユリアーモ文字の方が未知の言語を学ぶ感じがしてワクワクするから、本編をずっとユリアーモ文字でプレイしたのは正解だったかもしれない。
普通のアルファベットだと面白みが薄まるのは、「全く意味不明な文字の羅列」を解読できた喜びが得られないからだろうか。 例えばロシア語やヒンディー語を勉強すれば似た気持ちを味わえるか?

文字色が違うテキストの意味が最後まで分からなかった。あれは何だったのだろう。

覚えたと言えるのは「jesとne」「vi」「mi」「-oは名詞」「-nは対格」くらい。 使う機会があるかは別として、英語よりは全然習得しやすそうだなーとは思った。
カタカナで読み方を示すときに記号を使って「子音のみ」や「RじゃなくてLの“リ”」を表すようなやり方は、英語学習でも便利そうだから広まればいいのにと思う。

最近出た『7 Days to End with You』というゲームもコンセプトが似ているらしい。 公式サイトを見た感じでは、こちらが学習に重きを置いているのに対して、あちらは推理がメインなのかな。 文字はアルファベットに対応しているかも不明だった。