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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

WHITE ALBUM2 -coda- ⑤

2011年発売
今年も冬になりました。雪はまだ見てません。

その④はこちら→ WHITE ALBUM2 -coda- ④ - 感想SPACE

友人らの祝福

2/6。曜子さん……このルートでは春希が彼女の病気を知ることがないから、かずさに「バレる」こともない。 前周では、2/1時点で既に病気の件を知ることになっていた。 が、そもそも曜子さんは隠し通すつもりだったし、春希から拒絶されていない今回ならば仮にかずさが知っても世界全部を失うほどの恐慌には陥らないのかな。
曜子さんが何でもお見通し!!「深く介入する気はない」はダウト(笑)曜子さんに共感。かずさには真正面から突破してほしい。 全然違う文脈から同じ老後の話題に収束するのは、人物の一貫性を感じられて面白い。

うわ、武也たちにまで婚約を祝われてる。 これグレーで済むか? 「どうしても今日中に相談したいことがある」ってやっぱり飲み会だったか。前周だとまだ婚約していなかったけど、どういう要件だったんだろう。いつも通りの相談会かな。
この朋は、かずさの件を内心どう処理したんだろう。「給料何か月分?」からの「今何か月!?」は笑った。 そういや朋はまだ大学生なのか。
いや〜~、やはり朋はまだ疑っていた。そうだよね、婚約が決まったからOKなんて思うような能天気な子じゃないよね。 朋は一応「三人の」ファンだったんだ。ひいきしてるのは雪菜だけかと思ってた。それも間違いではないけど。 こんなに心配してくれる子が、雪菜にとって大切な人たちに渋々カウントされてたのがじわじわくる。

強がってるのに「生まれつきの表現者だから、寂しさをダイレクトに伝えてしまう」ってなるほどなあ。 武也の決意表明があったということは、「相談したいこと」自体は本気だったんだ。武也だって他人の幸せにあてられてるじゃないか(笑) かずさも武也と依緒の関係については認識してたのか〜。
あっ、駄目だ。この状態のかずさが春希を失った後母親の病状を知って耐えられるとは思えない。 くそぅ、春希がめっちゃ良い告白をしているのにぃ……こじれた状況でさえなければ最高なのに……
一目惚れ!!そんな気はしてた。 天才を支えるとかの理屈はお節介を始めた理由にはならないから。 そうか〜!かずさ的には顔で判断される=女の子として見られるになって、むしろ嬉しい言葉でもあるのか。 しっかり雪菜の見た目も評価する。 当時から脈ありそうとまで思ってたのか。 でも、そう思って春希の振る舞いを振り返ると、すごく自然ですごく納得できる。
もうお互いに全て打ち明けた。 これで別れたとしても、それぞれ痛みを抱えて共に生きていける気がする。 2人とも身を滅ぼすことにはならないんじゃないかと思う。

バレンタイン

2/14。一週間飛んだ。たぶんあの生活を続けたということなんだろう。
親志!?何関西弁しゃべってんねん。でも方言がうつるのはあるあるだ。 えっ、追加公演に親志も来てたの!?「タッケヤ」www
曜子さんはさすがのマスコミ対応だな。かずさと連絡が取れていない?
おおぅ、春希がご両親への挨拶を流れだけで決行しようとしてる。 かずさが婚約のことを知ってる……っ!もしかして朋が突撃した? あー、やっぱりかずさは春希の部屋に来ることもあったんだ。 もう完全に雪菜を裏切るつもりなのか。かずさを保護できたらすぐに小木曽家に向かうつもりでもなく。
道端で抱き締めて……!本当に5年前と同じことを! 5年前は雪菜が家に一人で、それはそれで残酷だったけど、今回は家族まで居た堪れない。

なにこの選択肢!眼鏡を外すのはスクープ上等ってこと?スクープされていいことなんか一つもないと思うけど。 いやもう何もわからん。自分がこのルートでかずさと結ばれるのを見たいのかどうかも。 春希がOKってことにしたいのなら、〈メガネを外す〉。
そういえば変装している間は「東野和美」だったんだ。 いや、たとえ冬馬かずさだと気づかれなくとも、はた目に見たらやばいことをしている。
マジですか……!?部屋に戻らず外で。 下手したら通報されるぞ。もう破滅すらも気にしていない。 春希の想像に過ぎないけど、かずさ自身も春希の子を産むことをリスクとは思わず、望んでいる。

2/15。どのツラ下げて翌日に雪菜と会ったの?! うわー、隠してるのかー。 春希から体調が悪いと言ったわけではないんだ。
そうか、かずさも部屋から出ないという隠し事をしたままだった。 かずさの口調が少し棒に聞こえるのはなぜだろう。 春希はそこでキレるんだ。 かずさの性格変わった??自分で「ド淫乱」なんて言う。ああ、春希の罪悪感を減らすという理由もありはする。 でも、一度たがが外れるとこんなになってしまうのか。 今までと同じ立ち絵で、まさしく「色情狂」のような言葉を吐かれると頭の処理が追いつかない。

春希視点で、春希の罪だと思ってたからあまり意識してなかったけど、一応「雪菜が春希を寝取られている」という状況になるのか?
もう「期間限定」の約束は放棄したんだよね?だったらかずさは幸せなのかもしれない。
かずさの「嘘」は、春希を安心させるためのもの。 「唯一の男」ならそれで惚れる理由は十分だよ。唯一じゃなかった雪菜と唯一だったかずさとなら、かずさに報われてほしいと思うけど、それで雪菜が報われなくていいわけじゃないんだよな〜。はあー、難しい!
世界を広げない方が楽しいというスタンスも一理ある。 あれだけ裏切っても雪菜との関係は継続している。かずさもそれを断ち切ろうとしているわけではない。 ああ……春希を想い続けられることが既に彼女の一生の幸せになっている。 じゃあ、どうすればいいんだよ。
久しぶりのかずさの呟き!それってそういう意味じゃん。子供が欲しいと直接伝えたに等しい。

異変

2/18。えっ?視界が赤い。そしてぼやける。小さいけれどばくばくと鼓動の音も聞こえる気がする。不穏すぎる。 何が起きた?
今はかずさのスラップスティックを楽しめる余裕がないよ!ん?春希が帰ってきている。 2週間で終わりにできる関係には見えないんだよな〜。 やっぱり春希は終わるつもりないんだ。

2/19。毎日駅で体調が悪くなるって、メンタルの方っぽいな。 仕事に行けず、家でイチャイチャしてるだけ。 かずさも春希を心配してる風はあるけど、彼女は彼女で自立できていない。そして結局、お互い安らかな道を選ぶ。 雪菜のメールまで無視し始めたのはやべー。
春希に一度否定されても、かずさはまだ2月いっぱいで終わりだと思ってる。 しかもかなり強く。 今の春希より全然現実を見ている。 気持ちは通じ合っているのに、未来像がかみ合わないこの感じ。 でも、春希がかずさと一緒に海外へ行くことは不可能じゃないと思うけどなあ。マネージャー職が空いていれば尚更。

2/21。相変わらず美代子さんは苦労してらっしゃる。
うわっ、びっくりした。急に新しい立ち絵。 そしてギター上手っ。春希がかずさに砂糖を控えさせないようにまでなってる。
ギターで雪菜を思い出すんじゃない!何か分からないけど辛ぇ。 回想せずにそのまま『届かない恋』を弾くだけなら、歌がなければ春希とかずさ2人の曲だよなぁ、なんて思ってちょっと切なくなるだけで済んだのに。 かずさへの想いが本物であるのと同じように、あの時からの雪菜との関係も本物だと思い知らされる。
そしてこの目眩? かずさが作った曲を、春希は雪菜のものだと思うようになっている。 雪菜のメールも優しいなぁ。黒い部分は微塵も出さない。 雪菜が春希のマンションの前に!メールを送るときにはよく来ているんだろうか。
まさかついに。こんな状況で対面するのか?……武也と朋だった。確かに、雪菜はそうしつこくチャイムを鳴らしたりはしなさそう。 春希の方が大事な武也が今の状況を知ったら、誰の味方をするんだろう。
ベランダは初めてかな?2月の夜なんて寒いだろ。 なんでうまくいかないんだろうなぁ。

旅行

2/22。本当に旅行を始めてる。 ずっと一緒にいるって約束したと思ってるのは春希だけじゃないかい?? 外でも我慢できないなら破滅はもう時間の問題だよ。
曜子さんが家に突入してきた。 美代子さんの「え?」の声が面白かった。全部分かっててそれでも余裕がある曜子さん強いわ。
ここに来て新しい演出だ。車窓で。 もしかして向かったのは北じゃなくて、5年前に3人で来たところ?
大正解。遠い記憶になって細かいところを覚えてないから、5年前のクリスマスももう一度見返したいな。 かずさが乾杯した「二人」はどの二人なのか。
もう何度目のシーンかっていう。このルートは本当にとことんやりますね。
露天風呂で手を繋いでいる描写は、それ自体はそう特別なことではないのに、過去をからめた表現によってすごく心に残るものになってる。 雪菜の言葉も呼び起こされて。

追加公演はどうするのか。 前周を考えると今からでも間に合うというタイミングと言えるけど、それは3人が揃ったから。 まあ曜子さんなら、中止になったとしても次の策を考えるとは思う。
まさかの流れで春希の母親問題(笑) 仲居さんがお話上手。 有名人になったもんなあ…… いつもの春希ならいろんな誤魔化しや工作ができたかもしれないけど、今の春希にそういう強さはない。 こんなに春希はかずさと一緒にいたいと思っているのに、雪菜を捨てるとは一度も口に出さないのが答えなのかなぁ。
プロポーズした?!どうやって実現するの? 北原かずさ。雪菜へのプロポーズとは全く違う。あの時は指輪という形から入ってた。今回は言葉を尽くした。
そしてさらに!?BGMも初めて聞くやつだ。

かずさー!!またいなくなるのかよ……!「氷の刃」のBGM怖いんだよ……やめてくれよ……
いた。雪原の中に。えっ!?!? かずさに答えてどこへでもついていくと言ったのに、かずさがお前とは行けないと。

追加公演当日・2

2/29。追加公演が開かれている。 雪原の日からは6日しかなかったのに。 曜子さんも事情を聞いているわけではなさそう。
ほう、浜田さんと春希も会場にいる。麻理さんは本当にどこから情報を得てるの(笑)鈴木さんか? 全員が尻ぬぐいをしてくれている。曜子さんは事情を知らないまま春希をフォローしたということ?

決別の日。なんでかずさが自分から別れを告げられるんだ。 嘘で話し始めないでよ。何か本心を隠してるとしか思えないじゃん。 春希への「優しい嘘」? 春希はもう全てを疑ってしまっている。
ごっこ」とか言うなよ! 色情狂の振る舞いを見慣れた今、「あのセックスだけで満足した」という言葉が100%の嘘とは思えないのも悲しい。 やっぱり春希でもかずさが嘘をついてると思ってる。その上で問いかける。
「うぜぇよお前」に少し怯んだけど、春希にはそれすら効かなかった。 かずさの怒りはそこだったのか。 灰色とはいえ5年来の恋を成就したら、そのせいで想い人がおかしくなったとかそんな悲しいことあるかよ。 春希が変わってしまったのはどこからだったんだろうなあ。失踪したかずさを見つけて一線を越えたところ?

春希は最前列にいるんだ。舞台上から一発で分かる場所じゃん。 かずさはただ振るだけでなく、雪菜の話もしたんだ。 かずさが再び日本を捨てる。 曜子さんは日本に留まるだろうから、本当に巣立つのかもしれない。
本当に雪菜が来たんだ……!つまり、2人の席はかずさが用意したということか。

よかった……完全な喧嘩別れじゃなくて……
昨夜はかずさも春希と同じ気持ちだった。朝、春希が見つけにくるまでは。
結局、かずさは自分の幸せより春希を優先したのかよ〜。それを愛と呼ぶのかもしれないけどさあ。 雪菜に返すしかなかったのかなぁ。 一回頭を冷やしてくれと伝えるだけじゃダメだったのかな。

かずさが春希に言ってることは、1周目でかずさが雪菜に言われたことに似ている。周りの人にちゃんと目を向けてって。
「理想の春希」を壊したくないと考えるのも、5年間の空白があったからこそなのかな。 雪菜の春希像ともまた違いそう。
かずさも春希を普通に戻そうと頑張ってたんだ。自分じゃ駄目なんだと気付くの切なすぎる。

春希を振って、2人に演奏を聴かせている冬馬かずさは、3人揃って心の中で春希を想う前周に引けを取らないパフォーマンスをした。 住む世界が違うことに帰着しちゃうのつらぁ。

かずさの自虐を慰めたいけど、春希も自分のことでいっぱい。 かずさが春希のためなら全てを捨てられるのは元からだけど、春希がそうするには壊れないといけなかった。 春希に理性が戻って、かずさの言葉を理解し始めた。 かずさも気持ち以外の術を身につけてこなかったことを後悔している。
春希の嗚咽が辛すぎる。 ネクストチャンスじゃ駄目か? 春希が自分を取り戻して、かずさがもう少し強くなったその時にやり直すのじゃ駄目か?

雪菜の言葉によって、3人だったのが過去のことで、今は別世界の住人であることを再確認させられて辛い。同じ空間に集まることはあっても、昔と同じ対等な関係には戻れないんだろうなという気がする。
春希が言った……コンサートの最中に。雪菜は一生隠してほしいと思ってたはず。 そうか……雪菜に対してはいつも「最後の最後で」真実を伝えていたか……かずさに対するそれと比べてどちらがより残酷かなんて分からない。
春希が一人で地獄に堕ちようとしていたら、絶対に誰かが助けるに決まってる。少なくとも今の関係性なら。
雪菜が怒りを露わにしないのは、コンサートホールだからなのかな。ここまでの真実を聞かされたら、さすがに声を荒らげる雪菜も想像できるんだが。
そこで春希は嘘をつくのか!!確かに、休憩の時間で終わる話ではない。
クラシックピアノのコンサートって曲数でいうとそんなにないのか。 2曲目、3曲目と言ってたから、まだ序盤なのだと思っていた。 一曲が数十分あるならそうなるか。
ところで、この春希と雪菜の一枚絵だと、ドームで開催してるのかと思うくらい客席が広く見えるな。背景絵だと普通のホールっぽかったのに。

改札のシーンが5年前と被りまくる。今度こそ次はない。ダサい春希の心からの言葉が泣ける。 たった数言の回想が心にくる。 そうか……かずさが駄目になってしまわないようにと色々やっていた春希と、今のかずさの気持ちは同じなんだ。
後悔すると分かっててそちらを選ぶのもまた覚悟ではある。
今日からなんだ、不倶戴天の敵なのは。 「ごっこ」と茶化した出来事について、かずさが正直な気持ちをなかったことにしたまま終わらないことだけがよかったけど、それが救いとはとても言えない。 やっぱり春希が一番弱い。かずさは強がって振る舞える。
この流れで雪菜がいない!?どうして。そしてかずさはそれに気付いたのだろうか。

とうとうエンディングだ…… 初めて聴く曲。『心はいつもあなたのそばに』。曲名だけでも別れの歌だ。そばにいれるのは「心」だけ。演出も雰囲気も前のエンディングとは全然違う。
オープニングの『届かない恋』に(coda opening theme)と書いてあったけど、アレンジか何かが変わってるのかな。

三人のその後

一年後か。かずさとの接点は本当になくなったようだ。 雪菜とも別れたのか。いやまあ当然だけど、雪菜があの場で春希から去る決意をした理由の方が気になる。 この2人もまた5年前と同じことを繰り返す可能性を想像してたから。
なるほど、雪菜は普通に音楽活動をしている。春希とは何も関係なく。 たぶんヘルプとかではなくバンドの一員として。 たくさんのコネを使わないとチケットを手に入れられないほどの関係性。
この「俺なんかいなくても」は黒い気持ちなのかなぁ。全てを台無しにしてしまった後悔? 雪菜とも住む世界が変わってしまったようだ。

お決まりの雪。っ!?雪菜!? 最後には雪菜が勝〜つ!…………… 今度こそ正真正銘かずさは譲ったんだから、そうなるしかない。
一週間で戻ってたの?!早すぎる。 天使かよ。春希を支えられるのは雪菜だけ……
かずさは一位タイ。しかし、一位タイじゃかずさは勝てないんだ。
最後に『届かない恋』。 ここでこの曲は、かずさとの思い出とともに流れていたエンディング曲が塗り替えられているようで、それ自体が悲しくもある。
この最後のテキストはもう一度見返さないといけないな。自動送りで、今の頭の処理スピードより早く流れてしまった。

おまけ

かずさは辛さからか短期決戦と決め込んでいて、それがまず不利になってしまうなー。
雪菜は、時間がかかろうと春希との接触を諦めない。 彼女が春希を救おうとする場面を何度も見たけど、「春希君には私がいないとダメ」みたいな精神は微塵も感じられない。ただ好きな人を助けたいという思い。
3人それぞれが相手のために嘘をつくから、「優しい嘘」という言葉が頭をよぎりまくる。

これがかずさルートだとは思いたくない。プレイ中もいつ終わるのかとずっと思っていた。中途半端に終われば別のルートがあると確信できるのに、と。
まだ見てない選択肢や試したい進め方があるから希望を持てるけど、これがかずさルートだと言われる可能性はある。 最終的には雪菜と結ばれるというのがこの作品の結論であっても不思議ではない。5年の月日の差をどうしても感じる。
馬鹿みたいな展開でもいいから、かずさの思いが成就するルートよ、あってくれ……頼む。

もし奇跡が起きてcodaまでアニメ化されたとしても、このルートが選ばれることはないだろうな。 このどうしようもない結末をアニメで見てみたいけれど、1周目の結末の方が圧倒的に綺麗。
これ以上を望むなら、自分で想像するしかない。幸いボイスはあるので、立ち絵と背景からその空間を想像できればOK…… 鍛えよ、想像力。
ゲーム機版にcodaが含まれているか知らないけど、もしあるとしたらこのルートはどうなってるんだろう。 ビジュアルを無くして、声も会話部分だけにすればベッドシーンもセーフだったりするのかな?

ピアノのコンサートは本当にいつか観にいきたいなぁ。 現実にはそうそうドラマなんかなくて、自分は行って帰るだけの観客に違いない。 けれど何かは得られるだろう。少なくとも解像度は上がる。プログラム構成すら分かってなかったし。

その⑥はこちら→ WHITE ALBUM2 -coda- ⑥ - 感想SPACE