感想SPACE

【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

ONE PIECE FILM RED

2022年公開
「新時代」怖いよぉ。

あらすじ&キャラ紹介の省略は強者の所業。 2時間も尺があるのだから、冒頭は初見さん向けの内容だろうと思っていた。 「世はまさに大海賊時代」の導入すら駆け足に感じた。
キャラクターが山ほど出てくるけど、名前を出すだけで説明はしないっていう(笑) アニメ「ONE PIECE」を見るのは久しぶりだったので、初めて声を聞く方々がたくさんいた。 ビッグ・マム海賊団の方々はそんな声だったのね。 ブリュレちゃん萌えがまあまあ差し込まれるの笑う。

映画が公開されてからあらゆる場所で「新時代」が流れていて正直うんざりしていたのですが、映画館でライブを見ると確かに盛り上がる。 ウタの声とAdoの声は同じではないけど、低音部分を通じて似ているように感じられて良い。
アニメでやる音楽エンタメの到達点になったんじゃないかと思いました。 これだけのヒットとなると、今作の形式を模倣した映画が量産されないかが心配。 ただ、もともと知名度が高く、かつ100巻以上続く物語という土台の部分は真似しようがないから大丈夫かな。

この映画と「ONE PIECE」本編がどのくらい絡んでいるのか分からないけど、ウタとの仲の良さを見ると、ルフィが「音楽家」を欲しがったのも理解できる。
回想シーンを容赦なく入れてくるのは力業だなあと思いました。時系列がどんどん複雑になる上に現実世界・夢の世界という軸もあるので、なかなかどうして難しいのでは?

最初のライブシーンが終わりウタの紹介も済んだ頃に、
「そういえば『FILM GOLD』や『FILM Z』には分かりやすく敵キャラがいたけど(どちらも観ていない)、今回の敵は誰なんだろう。最初の怪しいおじさん(ゴードン)なのかな~」と思っていたら、予想外の方向から来てめちゃくちゃ驚きました。
トットムジカは『まどマギ』みたいな世界観。

ルフィの口数が少なく、静かに怒っていたのが印象的。 ウソップとヤソップの絡みがあるのにはびっくりした。原作でもそんなコミュニケーション見せてないやんけ!

エンディング。「歌を聞いている」という理由で世界各地を映せるのはずるいなー。 ただの一枚絵じゃなく、音符が溢れ出ている演出も楽しかったです。