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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

宵物語

西尾維新、2018年、講談社
モンスターシーズンの二作目。 シリーズも終わりを見据える段になって、BOX裏面にサブタイトルを載せるという変更をしたのは何故だろう。

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まよいスネイル

あらすじちょっと待った。日傘星雨は「せいう」じゃなかったか。「ほしあめ」ではなく。 『花物語』でどうだったかは覚えていないけど、少なくとも『忍物語』では「せいう」ちゃんだった。 本文でも「ほしあめ」だな。ふむ……
それにしても日傘ちゃんは、本当に何で高校時代に登場できなかったのか疑問に思うくらいの親和性。 既に準レギュラーに収まりかけている。

暦は両親と違う道に進むことを強調しているが、大学時代に何があった。

「引っこ抜かれた前歯」はしゃれにならない。 あー、生え替わりなんてすっかり忘れていた。十九本の歯!? 今話はやたらと初心者に優しく基本情報を振り返っていたが、全然初心者向けのエピソードじゃない。

阿良々木暦が後輩たちの前で演説する姿というのは想像したことなかったな。 暦と日傘ちゃんはスマホ持ち。神原はガラケー。ラインとかは少なくとも2010年代の雰囲気がある。

今回の「スネイル」は真宵関係ではなかった。うつろいねじり。

悲惨な家庭環境が多い。阿良々木家と対照的。 仲の良いお姉ちゃんが妹のことを「紅生姜」って呼ぶ?? そういや紅雲雀が小学生の時に再婚したのでもなければ、小学校でそのあだ名は付きようがない。そこで違和感を覚えてもよかったのか。

最後は「私でよかったら、話、聞くわよ?」ウーマンもとい戦場ヶ原ひたぎさん。と、紅孔雀。

まよいスネイク

サブタイトルに2回目の「スネイク」があるのも地味に気になる。 1回目は撫子だからセーフ理論は通るけど、これまで被りを回避するようにサブタイを決めている印象があったから。

まさかの撫子メイン。「スネイク」はそのまま撫子を表していたのか。影縫さんとのご対面。 「なんでも知っている」呪いとはなんぞや。ストレート髪の八九寺は確かに見たことないかも。

影縫さんと臥煙さんの会話は新鮮。目上と話す影縫さんはこんな感じなのか。 撫子が全然(一般)社会復帰できなさそう。 もしや『余物語』での斧乃木ちゃんのパートナーは阿良々木暦じゃなくて撫子?

おまけ

阿良々木が八九寺との会話で、「でしょ」「ちょっとね」という言葉を使ってて、一瞬誰か分からなかった。 大学生になって少し言葉遣いが変わった? 幼女少女童女とある意味同レベルで喋っていたのが、お兄さんのような話し方になっている。
裏面にサブタイが載ったり暦の口調が変わったり、この巻はイメチェンした友人のような感じがあった。

短々編を単行本化するつもりはあるらしい。アニメもキリが良いところだから、まとめるチャンス。お願いします。

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