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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

余物語

西尾維新、2019年、講談社
モンスターシーズンの三作目。 巻末に作者の小説九十九冊のタイトルがずらっと並んでいて壮観です。

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よつぎバディ

普通に阿良々木暦視点だった。撫子ではなかった。
食飼命日子の地位が高い。というかまだ大学1年の夏休み前だったのか。 高校3年生の一年間に勝るとも劣らないペースで事件が起きていませんか。 恋人と赤ちゃんプレイしてらっしゃるんですか。
日傘星雨の読み方「どっちも」⁉そんなのありか。 日傘ちゃん、本当に準レギュラーどころかシーズンレギュラーになりそう。 扇ちゃん出てきた!次巻までおあずけかと思ってたぜ。 阿良々木くん、未だに扇ちゃんの言葉を無条件で信じちゃいませんか。正体を暴いて克服できたわけではないのか。 「あくまで『扇くん』は神原の心の闇」って何のことだ?扇ちゃんがただ神原にちょっかい出してるだけじゃなかったのか?

モンスターシーズンに入ってからというもの雰囲気が暗い。ミステリー、サスペンス色が強くなった。 阿良々木ハーレムが実質解体されているのも大きい。道を歩けば誰かに出会って掛け合いをすることが減ってしまった。 車移動だしなー。大学生かー。
阿良々木くんは繋がりの薄い人を助けることは苦手もしくは力不足というのがここまでの印象。 基本的に、専門家の指導のもと人間的な繋がりを活かして解決してきたから、素の解決力は警察や専門家に及ばない。 そういえば蛇切縄のときも助けられたのは撫子だけ(撫子の同級生は無理)だった。

おや、警察官になるのは既定路線でいいの。 命日子に暗号を頼んだという話が何回か出てきているけれど、いつ頼んだやつなのか分かっていない。 2人の定期コミュニケーション的なものかと思ってスルーしていたら、遺書になって帰ってきた。 准教授失踪当日は命日子といたのか。
悲惨な家庭話のバリエーションが多すぎる。これが「不幸な家庭はそれぞれに不幸」というやつか。

羽川⁉登場するんだ⁉まだ、普通。 だけど生活の場が変わって噛み合わなくなっているのが寂しい…… ほらもっと軽快に言葉を交わしてくれよ。 ああ、一応お互いに距離感を設定し直しているのか。 けど羽川からの距離感が分からない。
誰に感情移入して、この二人に仲良くしていてほしいと思うのだろう。 失恋前の羽川?失恋後卒業前の羽川?卒業前の阿良々木暦?それとも『化』〜『終』までを読んでいた頃の自分?
(『結物語』を読んだあと他の人の感想を探そう思ったんですが、下手に探すとモンスターシーズンのネタバレが見えそうだったので途中で止めました。 そのおかげでまだ消化しきれていない。『死物語』まで読み終えたときは今度こそ。)

よつぎシャドウ

こっちが撫子か。中卒一人暮らしでフリーランス業とはなかなか大変な道だ。 やっぱり撫子は吹っ切れた風に振る舞えている。 『例外のほうが多い規則』についていけんの⁉元吸血鬼より頑丈な身体じゃないか。
臥煙さんは三十代半ばくらい?そもそも大学の先輩後輩なら忍野たちと年齢差はほぼない可能性もあるのか。 力関係のせいでまあまあ差があるように錯覚していたけど。 忍野と貝木はどっちが先に登場するかな。なんなら手折正弦も。 貝木に絵心があるのは意外(笑)
「洗人」を引っ張るなー。「アラウンド」と言われるとグループ名に聞こえてしまうのだけど多分個人名だよね?

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