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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

扇物語

西尾維新、2020年、講談社
モンスターシーズンのタイトルが「全部」怪異の名前から取られていることに今さら気付きました。 忍・宵・余・扇。それに「死」。

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おうぎライト

上洛落葉。老倉育の声で脳内再生された。 孔雀ちゃんとも交流が続いてるのか。 老倉んちの隣に引っ越したのは草。どういう神経してるんだ。

知らぬ間に夜這い!?相変わらずモンスターシーズンは犯罪チック。 命日子は警視庁志望なのか。長い付き合いになりそうだ。 意外と交友が派手な女子だった。サークルクラッシャーでも不思議じゃない。そう聞くと言動もあざとく見えてくる。どちらかと言うと、オタク気質で暦と気が合うのかと思ってたぜ。

青い鳥文庫に収録されるかぁ!(笑)年は明けてたのか。ヶ原さんがしおらしい。 老倉によって怪異現象だと確信するのは笑った。その反応の軽さも。日頃どんだけ謝らないイメージなんだよ(笑)
相談役としての扇ちゃんか。いや誰だよ。日傘ちゃんかよwwああそうか、年が明けてるということは、神原たちの卒業が近付いているということでもあるのか。ふざけてるだけかと思ったら本当にギャル化している。 扇ちゃんの性別が変わったタイミングは学年が変わったときだったのね。 確かに、何でも謝る千石撫子のキャラクターは忘れていた。 過去一で駄洒落だ。「怪魔令」……「謝れ」。

阿良々木暦が大学でハッシュタグ付きで馬鹿にされてるのは草生える。 ひたぎは国際経済学科?あれ、数学科じゃなかったっけ(老倉と読み違えてたか?)。 「博愛主義の情報源」は誰だ。羽川が真っ先に浮かんだけど、このタイミングで曲直瀬大学の情報収集なんてできないはず。 やっと阿良々木暦が上洛落葉を知るところとなったけれど、なぜ彼女は怪異に詳しい? 誘拐以外の何物でもなくて笑う。
やっぱり合間のご高説は上洛落葉ではないのか!ひたぎさんだったの!?

改めて合間合間の演説を読み返すとウケる。 多少盛ってるかもしれないけど、機嫌を損ねてるヶ原さんなら言いそうだもの。 最初から阿良々木家に言及してるし、高3のエピソードに詳しいし。 暦がツッコんでたりもする。確かに母の話もしていた。 ということは『あの男』とは貝木のことか?
何でミスリードに引っかかったのか。上洛落葉がどんな人物かまったく知らなかったからだろう。 阿良々木暦の事情に詳しければ「臥煙さんのように事情通なのか」と空っぽの上洛落葉像に情報を付加し、怪異の知識があれば「一般市民ではなさそう」と考える。 暦にツッコまれていても、少しは軽妙な掛け合いをするキャラクター性なのかと思うだけ。 母親とうまく行っていない件もあったが、モンスターシーズンでは不幸な家庭がありふれているから気に留めていなかった。 上洛落葉は特別な人間ではないと最初から言っていたのに。

結局、扇ちゃん(くん)の出番はあまり多くなかったけど、これでもかと「謝罪」について掘り下げられていて読み応えがあり面白かった。

おうぎフライト

凛々しい撫子が蛇を使役しているようにしか見えないイラスト。色気も感じる。
ついに洗人迂路子の紹介。 呪い返しが酷い有様だ。絵に描いたら呪いが消えるとか、撫子が能力使いになってるー。 寸志くん嫌なやつだなー。2本目も「謝罪」の話。

時系列。病院へお見舞いに行ったのは中3(暦大学1年)の夏ね。で、扇くんが千石家に突入したのは年明け。 斧乃木ちゃんがまた変なキャラ作りして話しかけてきたーと思ったら、貝木!?!? あんたが「俺もテンション爆上がり」なんて言ったのかwww 露悪的なのか素なのかは分からないが貝木うっぜーな(笑)こんな軽薄だったか? 阿良々木に対している時は得体が知れなかったけど、対撫子の薄っぺらさも逆にリアル。 貝木の「仇」というのは、刺した中坊のことを言ってるのか?
こちらのサブタイはシンプルにそのままだった。 沖縄行ったことあるやろがい。言ってることが何も信用できねえな。 臥煙さんの身内なの⁈臥煙雨露湖。「娘」とはどういう意味でだろう。

おまけ

忍物語』の時点で、モンスターシーズンは各巻のサブタイトルまで全て決まっていたので、どんな終わり方をするのかとても気になります。 死物語(下)でサブタイトルが1つになっているのは、暦と撫子が合流するということでしょうか。

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