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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

新本格魔法少女りすか 4

西尾維新、2020年、講談社
今、別冊少年マガジンで連載されているのが、コミカライズ版です。

1〜3巻を読んだのは、確か7、8年前でした。 りすかと創貴以外のキャラクターは忘れてしまっていて、ツナギとかも読みながら思い出していった。

「十七年後の姿」であることが2020年に書かれたことに活かされていて、予想以上に面白かった。 2020年へのタイムワープ。一体いつからこの構想があったのだろう。 その第十一話だけでも今読めて良かったなと思えたけれど、最終話でさらにその思いは強まった。 コロナ禍まで絡めて展開されるとは。
最後の「更に十七年後」も、今じゃないとできなかったはず。 例えば10年前に2020年と2037年を描かれてもここまで感慨深くならなかったと思う。 2020年のリアリティを感じた上で、さらに未来を思うのが良い。

予想以上に気持ちのいい読後感だった。ほぼほぼハッピーエンド。西村キヌさんの挿絵もグッド。
てっきりこの1巻分は書き下ろしなのかな?と思って読んでいたら、第十話が描かれたのが13年前で、第十一、十二話が去年連載、最終話が書き下ろしとバラバラ過ぎて笑った。