西尾維新・中村光、2017、集英社 『十二大戦』(2015)の続編。そちらはアニメ化もされているので未読の方はオススメです。
十二に十二を重ねて総勢二十四。そんな人数どうやって捌くんだ?と思っていたら「倍速にしたらいいじゃん」という解決法で笑った。 前作に対して逆再生。同じ流れで進むとも思っていなかったけど、まさか最初に死ぬのがあの2人とは。逆に、前回出番が少なかった戌や亥がずっと生き残ってたのを見れてよかった。 第一章で語り部が嘘をついていたのは不意打ち。
中盤までは順番に進行していたのが、蠍と射手が前後していて「おや」と思った。西尾維新ならその辺りも上手く出来そうな気がするんだけど。水瓶より山羊が残ったのも同様。 十二星座は十二支ほどモチーフを意識できなかったな~~よく分からない奴が多い。牡牛とか乙女とか蠍とか。 蠍は、脱皮もいいけど毒か刺突の方がしっくりきた気がする。唯一水瓶はなるほどと思った。
元々一話の読み切り漫画を膨らませて小説にし、さらに結構な縛りありで続編まで書けるのは凄いと思う。