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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

CHAOS;CHILD SILENT SKY

2017年、イベント上映
原作プレイ済みで、テレビアニメ12話とこの劇場版を一気に見ました。
「お話の裏側が妄想を始める」という章タイトルが好きです。
どうか原作をプレイしてください……!

テレビアニメ

尺が足りないのは当たり前。「せめて2クールあれば」に尽きる。
OPもEDも良い曲。 OPの映像は満足しているんですが、EDがなぜ一枚絵なのかよく分かってないです。 本編の尺が足りないのだからEDにも情報を詰め込めばいいのにと思う。 キャラ紹介やニュージェネのおさらいをするだけでも理解の助けになると思うけど、花と血……?

第0話としての『CHAOS;HEAD』がグッジョブ。多少の事前情報はあった方がいいし、本編で2009年を回想するときにも活きていた。 あちらのネタバレもし過ぎない範囲で、ニュージェネ、渋谷地震、西條拓巳の存在を紹介できていたと思う。

「原作を知ってるから、この進行でもまあ内容は理解できてプレイ中を思い出せるな。初見の人も大筋くらいは追えてるといいけど」と思っていたのが7話まで。 8話からは「さすがに初見の人ついて来れなくない?」と思ってしまった。 12話の終わり方もそう。もうちょっと説明しなよ!
南沢千里の過去や拓留の過去、青葉寮のみんなで出かける場面などは、補完としてとても良かった。 子供の頃の世莉架が可愛い。「拓留にとって都合のいい妄想」だと強く感じられる。

久野里さんの声は、原作の種田梨沙さんが印象に残り過ぎていて、慣れたとはいえ違和感が拭いきれない。 声の変更自体は仕方ないんですが。

作画はラストバトルだけ気になった。
その他にずっと気になっていたのは「第〇話 ~~」画面のフォントと色味。 ゲームのような明朝体の方が雰囲気あると思う。 そして青と白の背景に暗い赤文字。赤は血の色だとしても、それに青と白(かつ壁のような質感)は合わない気がする。 うまく混ざりあっていない気持ち悪さはあるけれど、不気味さや恐怖感、もしくは無機質さを普通に演出してほしかった。

SILENT SKY

前半は特に申し分ないかと思ってたけど、やはり後半尺が足りない。ところどころダイジェスト。 劇場版ならもう30分なり増やすことはできるだろうから、作画と同じで予算の問題なんだろうなあ。
涙をぼろぼろと流したかと思えば、次のカットですぐに涙が引っ込んでいるのも尺のせい?

モブ症候群者の様子だったり拓留の表情が細かかったり、補完になった部分も大いにあった。 拓留と世莉架が見どころ。ガールズ4人も。 第0話で将軍が登場したのは、初見の人が症候群者の見た目を受け入れるのに役立っていただろうか。

碧朋の隠し部屋発覚があっさり。和久井がヌッと出入りしてて笑った。 どのくらい台詞が削られてるかは分からないけど、それでもペラペラ喋るなぁ(笑)

世莉架がシアターキューブに入った瞬間に涙を流してた。 原作だと世莉架がどこまで思い出したかは分からなかったけど、全部思い出したと思っていいのかな。 「silent wind bell」のタイミングが原作と違って少し戸惑ったものの、やはり良い。
最後、何で世莉架はそんなところを歩いてるんだ、と思ってしまった。