西尾維新、2014年、講談社 〈物語〉シリーズのアニメ化された作品の中で、これだけ読んでなかったことを思い出した。
ツバサ・ハネカワの匂わせがあるやんけ……
やっぱり地の文には(アニメでは分からなかった)新情報が多い。 「羽川に貸していたジーンズを穿き、シャツに袖を通した」とか分かるか!w っていうか火憐ちゃん、身長180cm近いのか……でかいな。170cmくらいのイメージだった。
反転文字は意外と読める。人間の脳ってすごい。 強いて言えば「さ」の反転をよく「ち」と読んでしまうことと、反転した「や」が何の文字か最初分からなかったくらい。
アニメで見たときは、夢のように素直な老倉育ともっと絡んでほしかったな~と思っていたけど、自分の妄想かもしれないことが気恥ずかしくて直視できないと思ってたのならまあ仕方ないか、と納得できた。
臥煙遠江が若々しいのは、あの臥煙伊豆湖の姉だから特に違和感を抱いてなかったが、死んだときの年齢って線もあるのか。 態度からか小柄なイメージは全く抱いてなかった。臥煙遠江が姿を消したのは本当に謎。
小学生ラブコメボケのバリエーションが多くて笑う。
『続・終物語』の解決編を理解していなかったことに今さら気付いた。 いまだに、鏡の国から「戻ってきた」話だと思っていたもの。 そうではなくて、鏡の国を現実世界に「引っ張ってきた」。 そして町全体の規模程度で済んでたから身内を尋ねて解決できただけ。 という全然ゆるくない企画。臥煙遠江が消えた理由も語られてるじゃん。 たぶんこの辺は聞き流してたんだろうな~~。 羽川もちゃんと心残りがあったのにどうしてあんなことに……
「阿良々木暦。見たまんまの男さ」の回収を映像で見たときは、女子の学生服を着てそのセリフを言ってるのが面白いシーンなのだと理解したけれど、原作では服装には一切触れていないんですね。 もちろん、作者はコスプレ状態を前提に書いているだろう。 普通にセリフの回収としてキメている感じで、アニメより先に読んでいたら単に「お~」と感心して素通りしてたかもしれない。
ひたぎの格好は若作りしてたのか(笑) それは言ってもらわないと、イケてないファッションで終わった印象になっちゃうぞ。 そういえば、この感じだと2人は地方都市の地元の大学に進学するってことだよね。 長めの後日談で満足でした。 ラスト4行は、寂しさよりも明るさが勝つような終わり方だった。
DVDのオーディオコメンタリーでは、本編の夢の続きを聴けるのでオススメです。 八九寺おねーさん×うざ余接とか、ちっちゃ火憐×ファイヤーシスターズの癒し担当・老倉育とか。