西尾維新、2016年、講談社 〈物語〉シリーズ オフシーズン、三作目。 短編集でないのはオフシーズンではこれだけ。1冊丸ごと撫子です。
なでこドロー
扉絵の短髪撫子が別人すぎてびっくりした。ここまで吹っ切れるとは。
斧乃木ちゃんと友達になってる。 君欠損してもだいじょうぶだったの!?肥大化を使えば何とでもなるのか。 ここでは「扇くん」。「扇ちゃん」と「扇くん」を使い分ける理由が分かっていない。時期なのか。目的があるのか。 撫子ももう「きゃっ」とか言わない。 中卒で働け、はなかなか厳しいですな。
語り部になると皆、落ち着いたなあという感じ。まあ、一人称なら誰だって冷静な場面はあるというだけかも。 撫子も、ある意味羽川と同じで、嫌なことを月火や貝木に押し付けてきた側。 過去の自分と考えが合わないのは確かにそうだろうだけど、即離散は草。
驚愕の老倉育。年度が変わり戻ってきた!しかも明るそう。よかった、オフシーズンの間に挽回できてた。 そうか、阿良々木家居候期に面識があるのか。 大学でも登校拒否かい(笑)お、惜しい……闇を消しきれてない。ちゃんとしてる老倉育を見れて嬉しいです。
オフシーズンの各話を見ると、阿良々木ハーレムは一つのグループではなく暦がハブになっている(いた)だけだと再確認させられる。 交友関係が全然重ならない。接点がないわけではないけれど、日常付き合いはしていない。
扉絵の格好は月火の服だったのか。 ひたぎ来ちゃうーーー?! 神社に来ても八九寺神が登場しない。 おや、月火は斧乃木ちゃんの魔法少女設定を忘れたのでは? 叙述トリック封じは草。
やはり地方都市。大型書店というと、県庁所在地に準ずるくらいの都市ではありそう。 フロアを埋めるルマ撫子とかまた映像化できねーYO!斧乃木ちゃんの言う通りだYO! 最後はバトル漫画の主人公みたいな撫子。
おと撫子こわっ。か弱いと思っててすんませんした。 今撫子による逆撫子草。忍野扇にこんなに突っ込めるやつは他にいないぜ。
皆が知ってる「可愛い」千石撫子の終わりを感じる。『猫物語(白)』の羽川のように、自分の恋心に決着をつける。 本当は『囮物語』や『恋物語』で決着がついてたのかもしれないけど、一読者としては、その時はクチナワさんによる強制終了とも思えたから。 こんなにちゃんと過去の自分と向き合えるなんて羨ましい。
忍とのコンタクトが下らなくて笑う。 結局、戦場ヶ原の電話は結物語につながるのかな? 撫子はもう「普通の子」になるのかと思っていたけど、これからも怪異からは離れられなそうだ。斧乃木ちゃんやっさし〜。「専門家」ね。
『まよいイーブン』と『よつぎノーサイド』も読みたいですね。確かモンスターシーズンにそれっぽいタイトルがあったけど、中身は第零話なんですかね?