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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

美少年蜥蜴【光編】/【影編】

西尾維新、2019年、講談社
「美少年シリーズ」アニメ化おめでとうございます。これはシリーズ完結の2冊。

【光編】

眉美に続いて登場したのはオドル。このシリーズで一番好きなキャラクターだ。 『D坂の美少年』で、わざわざ物語の魔法を解くようなキャラクターとして登場したところに、「うわっ西尾維新だ」と感じた。
打って変わってここではバリバリ喋る。小学五年生をリーダーにしてるのは突っ込んでよかったんだw 今回もまた、美少年探偵団はどこにでもいる、と。 『ヴェールドマン仮説』のために出版が遅れたのは草。眉美のはっちゃけ度合いが上がってない?(笑) 双頭院踊にクズが勝ったぞ!

『パノラマ島美談』が「歴代最高視聴率」というのはリアルな(売上の)話なのだろうか。

全国のエリートの中に入ると魅力的な彼らも普通になっちゃった、と。埋没すると。 「先輩くんはただのロリコンに。」wページめくってこれは卑怯。

人間シリーズと繋がっちゃったよ。トゥエンティーズおったん?少なくともあの世界と地続きってことだろう。それは大変だ。

そういえば『星の王子さま』って読んだことないなあ。このくだりも初めて聞いた。 すごく良い話の流れで、中二的技名をつける性格よ(笑) ここで失明か!

【影編】

創作の「まゆ」呼びがなんか好き。 ラスボスを打ち倒すとかではなく話し合いで決着付けるの、西尾維新ではよくあるよね。 「涙腺も機能してない」って重い。 改めて表紙を見ると、確かにみんな鈴をつけているし、創作は気持ちオレ様っぽいし、眉美の両目は閉じている。

ここでも先輩くんへの当たりが強くて草。「もう用済み」w

初手「ちゃん付け」かつ一人称が「先生」のおっさん気持ち悪〜。 「無責任者」っぽさも相まって嫌悪感だけが高まる。

湿原くん誰ー? 宇宙飛行士になれたんだ。 締めは青春っぽい「お別れ」を予想してたから、急にSFでびっくり。 最後の小五郎話は100%軽口なのか、それとも一部真実か。わざわざ節まで区切ってあって意味深!

あとがき。毎日全力を出せる大人になりたいもんだ。 おおっ!最後に眉美の両目が描かれた。

結局、「蜥蜴」要素は分からなかった……ストーリーが関連あったりするのかな。
沃野禁止郎がどうアニメ化されるのか気になる。特徴ないのって逆に難しそう。 「東西東西」から始まる語りもアニメだとどうなるんだろう。行間にある聴衆の反応は差し込まれるのかな?