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【ネタバレ注意】週刊少年ジャンプを中心に、ふれた作品の感想をたくわえるブログ。

映画ドラえもん のび太の新恐竜

2020年公開
今年は、ドラえもんの連載開始50周年だそうです。久しぶりにドラえもんのアニメを見ました。

まずタイトルを勘違いしてた!『のび太の恐竜2006』は見たはず&「新」が付いてるのはリメイク、だと思っていたら全然違う新しい映画で驚き。 「新・のび太の恐竜」じゃなくて「のび太の新恐竜」だもんね。

最初は博物館から。去年福井の恐竜博物館に行ったばかりだったので、それを思い出して楽しかった。全体を通して作画が良いし、恐竜のCGも迫力がある。

絵でいうと、『ドラえもん』の目ってこんな描き方だっけと思った。 大きな白目に小さい黒目のイメージだから、白目がないジャイアンやほぼ黒目(キラキラ)のしずかちゃんに違和感。 あと、画に動きがないからって目をうるうるさせるの好きくないです。

ジオラマジュラ紀に落とした時は何らかの伏線だろうと気付けたけど、ひみつ道具もちゃんと収束するようになってるんだ。 前半に家でクレヨンを使った時、「それどこでもドアでいいじゃん」とか思ってすみませんでした。

ピー助はずるーーい!作画まで変えてずるい!感動するに決まってる。 ジオラマの中に入れなくてまさかここで死ぬのかと悲しくなっていたけれど、最後に後ろ姿を見せていて安心した。

キューに対してのび太がスパルタ指導を始めたところはちょっと見ていて辛かった。自分のことは棚に上げてるようで。 「歴史を変えてはいけない」と繰り返していたので、救う事自体は失敗するんじゃないかと割と最後までヒヤヒヤしていた。

しずかちゃんってこんなにヒロイン力高かったっけ。のび太さんに言葉をかけて応援したり良い雰囲気を醸し出したり、一人だけキャラの質感が違う。

ジルの声は聞いたことあるなーと思って見ていたら、キムタクでびびった。普通に声優の中から思い出そうとしていた。

今回の映画で好きなところは、現代パートが長いところと悪者がいないところ。何となく「ドラえもん映画=異世界冒険+悪を倒す」というイメージがあったので、それを覆されました。敵は世界で歴史。 「恐竜が絶滅したのは隕石で舞い上がった塵のせい」と思っていたから熱風で直接死んでいるところまで想像していなかった。 隕石が落ちた場面は怖かった。先日のベイルート爆発事故を見てから、爆発映像に対する恐怖感が増している。

一番うーんと思ったのは歌詞あり曲を重ねるところ。あの手法は楽曲と映像の両方から寄せないと逆にブレちゃうと思うなあ。 何というかタイアップ曲がただ流れてきたという印象だった。隕石の描写と合わせて『君の名は。』を意識しているだろうし、露骨感がちょっと。 隕石のシーンはやっぱりコミックス・ウェーブ・フィルムが担当したのかな。

その他。始まる前の子供・家族向け映画の予告。クレヨンしんちゃんポケモンもSTAND BY ME2も、家族向けの作品ってこんなに感動を推してたんだと思った。 親向けの宣伝っぽい。子供は「(好きな作品)の映画が見たい」でもう気持ちが決まるからかな。 ポケモンの映画、「ココ」が新ポケモンじゃなくて人間の名前って新しい。